FerroptoCure、シリーズAの資金調達を実施
〜フェロトーシス制御による次世代がん治療薬の開発加速〜
酸化ストレスによって引き起こされるフェロトーシスのメカニズムを活用し、各疾患の治療薬を創出することを目指すスタートアップである株式会社FerroptoCure(本社:東京都千代田区、代表取締役:大槻雄士、以下「FerroptoCure」)は、この度、ANRI株式会社(本社:東京都港区)、東京理科大学イノベーション・キャピタル株式会社(本社:東京都新宿区)、Diamond Medino Capital株式会社(本社:東京都中央区)、株式会社ビジョンインキュベイト(本社:石川県金沢市)、国立研究開発法人科学技術振興機構などを引受先とした第三者割当増資により、シリーズAラウンドにて4.6億円の資金調達を実施いたしました。
また、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下「AMED」)による革新的な創薬開発を行うベンチャー企業の成長支援を目的とした令和7年度「創薬ベンチャーエコシステム強化事業(第8回)」における補助金も合わせて、本ラウンドの資金調達額は総額9.6億円となる見込みです。
<資金調達の目的と今後の展望>
FerroptoCureは今回調達した資金を用いて、リードパイプラインであるFC-004の海外臨床試験の実施、その他パイプラインの非臨床試験を含む開発、次フェーズに向けた体制強化、グローバル展開の基盤構築を推進してまいります。
<AMED「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」について>
本事業の詳細については、以下の情報をご参照ください。
・創薬ベンチャーエコシステム強化事業について
https://www.amed.go.jp/program/list/19/02/005.html
・FerroptoCure が採択を受けた令和7年度 「創薬ベンチャーエコシステム強化事業(創薬ベンチャー公募)」(第8回)について
https://www.amed.go.jp/koubo/19/02/1902C_00063.html
【代表取締役 大槻雄士 コメント】
この度のシリーズA資金調達が実現したことで、FerroptoCureの目指す新しいがん治療の実現に向けた開発をさらに加速していきます。ご支援いただいた投資家の皆様に心より御礼申し上げます。これからも挑戦を続け、少しでも早く患者さんの手元に治療薬を届けられるように邁進してまいります。
<ANRI株式会社 Senior Associate 榊原和洋のコメント>
「がんが治る病気になってほしい。」世界で何十億人が願うでしょう。
「がんを治すために人生をかける。」世界で何人ができるでしょう。
FerroptoCureの臨床ステージでの挑戦は続きます。
是非一緒に成功を願ってください。
<東京理科大学イノベーション・キャピタル株式会社
共同創業者/代表取締役マネージング・パートナー 片寄裕市
共同創業者/代表取締役マネージング・パートナー 高田久徳のコメント>
FerroptoCure社が計画した治験が想定通り進展しており、経営陣を中心としたチームの実行力を高く評価し、今回の追加出資に至りました。
FerroptoCure社の皆様が目指す未来を一日でも早く実現できるよう、引き続き成長支援を行います。
<Diamond Medino Capital株式会社 代表取締役 長谷部光泉のコメント>
FerroptoCure社の挑戦は、同社取締役の佐谷教授が長年にわたり築いてこられた基礎技術を発展させ、臨床現場に橋渡しすることで着実に形となりつつあります。今回のシリーズA資金調達は、国内での治験が順調に進み、さらには海外治験への準備を加速させる重要なステップであると考えています。
私たちはシードラウンドに続いて今回も参画できたことを大変嬉しく思っております。創業当初からの「フェロトーシス」という革新的なメカニズムを基盤とした創薬の可能性が、いよいよグローバルに展開され、癌のみならず心血管・神経変性疾患を含む多様な疾患領域において新しい治療の選択肢となることを心から期待しています。
大槻CEOをはじめとする素晴らしいチームが、この独創的な研究を臨床応用へと確実に進め、世界中の患者様の健康と長寿に貢献されることを強く確信し、引き続き全力で応援させていただきます。
<株式会社ビジョンインキュベイト 代表取締役 松本 邦夫のコメント>
私は金沢大学がん進展制御研究所にて17年間、基礎研究者としてがんの先端研究に携わりました。その後、研究者でありながらVCとしての仕事に縁をいただきました。FerroptoCure社のがん治療薬の土台となる研究について、以前から注目していましたが、今回、同社のがん治療薬の独自性と代表の大槻氏の強い熱意とまっすぐな人柄に触れ、出資を決定しました。同社の土台となった独創的研究が、がん治療薬における新しいコンセプトを切り開き、多くの患者さんに治療薬が届けられることを期待します。私たちが培ってきた知見とネットワークも活かし、FerroptoCure社に伴走しながら、がん治療に貢献することを願っています。
<国立研究開発法人科学技術振興機構のコメント>
FerroptoCure様は、慶應義塾大学での研究成果を基にフェロトーシスを利用したがん治療薬の開発を進めており、JST の戦略的創造研究推進事業(CREST)や研究成果展開事業(SCORE)の研究開発成果も活用されております。
がんは、未だ多くの命に関わる社会的課題です。同社の革新的なアプローチが一刻も早く実用化され、多くの患者様に届くことを心より願っています。同社の更なる発展に向けて、引き続き全力でご支援をさせていただきます。